素材にこだわること。
つまり、上質な革であるということ。
ディテールにこだわること。
すなわち、縫製にこだわるということ。
革を『剥かない』こと。
・・・・・それって、こだわること?
どうしてだろう?

B.stuff
ビースタッフの王道のバッグの一つ。
2WAYトートバッグです。
とてもシンプルな作りですが、
これだけの大きさにも関わらず、
革を継いでないという贅沢なバッグです。
これだけの面を、
こんなにきれいな状態の革一枚で使う贅沢。
とても、かっこ良いバッグです(#^^#)

通常、出し入れ口部分には、
マグネットなどが用いられることが多いですが、
これまた贅沢に、
革ひもをくるりんと結ぶんです。
ちょっとしたアクセントになってる。

先日、ビースタッフさんにお邪魔して、
いろんな話をしていただいたのですが、
共感できることが沢山あって、
とても心があたたかくなりました。
しかし、一つだけ疑問があって・・・
『革を剥かないことにこだわってる』っておっしゃるんです。
そのとき、すぐすぐどうしてなのか?伺えばよかったのですが、
私の好奇心がブレーキをかけて、
少し自分で考えてみたくなったのでした。
私は、革を薄く剥いて加工しているバッグは好きです。
切りっぱなしやコバ塗りしたものよりも、
すっきり見えるので、やはり好きです。
ビースタッフのバッグは、
切りっぱなしのコバ塗りがほとんどです。
しかも、べたーっとじゃなく、
さらっと塗ってるだけです。
では、何故コバ塗りという作業が必要なのか、
おわかりでしょうか?
革の表面(つるつるした面)と、
裏面(スエード面)は、見た目も質感も違います。
革を切りっぱなしにすると、
表面は問題ないのですが、
裏面はスエードの毛足のケバケバがはみ出してしまうので、
それをはみ出さないように塗り固めるのが、
床塗りやコバ塗りです。
革も部分で質感が違います。
背や肩はしっかりしていますが、
腹の部分は柔らかい分のびやすく、
裏面はケバケバしています。
でも、上質な革になると、
革の厚みをそろえる段階で、
ケバケバした毛足はほぼなくなりますし、
背や肩の革の繊維質が
密で丈夫な部分を使っているので、
切りっぱなしで、ほんの少しコバ塗りをするくらいで、
きれいなんです。
つまり、それほどの上質なものを使っていますよという証で、
『剥かない』ということにこだわっていると思っています。
疑問の答えが正解なのかはわかりませんが、
すぐすぐ答えを求めるより、
ビースタッフのバッグを眺めてたら、
答えをもらった気がしています。
本当の答えは、
またの機会に、伺ってみようと思っていますが、
たぶん、あってると思う。
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